2014/5/29
大野正和著『まなざしに管理される職場』(青弓社2005/10初版)は、仕事をするとき、上司からの管理と、同僚同志の管理があることを教えらた。
「仲間が残業をしているのに、自分だけ帰ることはできない」「自分の仕事をきちんとやらないと、仲間に迷惑をかけてしまう」といった考え方をもつようになる。この感情を抱くようになる仲間からの圧力を「ピア・プレッシャ-」と定義している。
先輩が新人に仕事を教え、助け合って仕事をする。成果を挙げて達成感をみんなで認め合う。仲間意識を醸造し、上位下達の目標管理で互いが監視し合うチームプレイを求める。
「皆んなに迷惑かける」、「自分の責任を果たしたい」と気持ちがストレスを生む。仲間同士のチェック機能のムラ社会が上司から命令により働かせれるいる意識を希釈する。
同僚同士で仕事を監視し合うことを「まなざしに管理されている」と述べている。よく実態を解析している。 では、どうすればよいのかは書かれていない。
自立する人を協調性がないといって排除する。管理された自律。強制される自主、自己責任論がうつ病やイジメやキレル人を増やしている原因の一つと思います。