2014春闘は、定昇+住宅手当3000円だった。課長以上は業績、成果か能力か不明確な昇給+住宅手当の賃上げがあった。
無年金で月額税込16万円の賃金収入だけでは生活できないのに賃上げは0円。一方、上級職は賃金50万円クラスでも住宅手当一律3000円上がる。3000円程度では刺激のない額であるが、満足は相対的なものであるから0円の人がいることで嬉しく感じる。
心理学の刺激の弁別閾(感じる最小の刺激差)は、基準となる刺激の強度に比例する。人間の感覚は等差ではなく等比になっていると説く。このヴェーバー・フェヒナーの法則は、インセンティブ(利潤動機)理論の基礎である。
人間の脳は、変化の量ではなく変化の比率で感じるのである。賃上げ0の人をつくることで、わずかな賃上げの不満を納得させる効果があるのです。
会社は住宅手当はベアではないと詭弁を論じるかもしれない。住宅手当は現物賃金ではなく、基準内賃金てあり、超過労働の対象賃金です。名目はある意味どうでもよい。現実に賃金収入が増える人と増えない人がいる。