餃子の王将、未払い賃金2.5億円支払 (2014.7.14各社新聞報道から)
餃子の王将は、未払賃金2億5500万円を支払うことを発表した。対象は923人、期間は平成25年7月16日から平成26年2月15日までの7か月間分。同社は2013.2に長時間労働でうつ病の損害賠償訴訟裁判で10時間を超える勤務時間の記録がコンピューターに入力できない仕組みが明らかになつています。
直営店442店舗2017人のうち923人というのは少ない人員ですが、この会社は長時間労働の残業不払い、辞めさせないなどブラック企業と名指しされています。「従業員の労働時間の管理が甘かった。再発防止に努めたい」と王将の経営企画部が話しているとのこと、裏を返せば「違法がバレないように管理してなかった」と言うことか?
外食産業では「和民」や「すき屋」など巨額不払い賃金を監督署から是正勧告されて支払っています。共通する手口はタイムカード打刻させて残業させる、上限時間超えるときは切り捨てるなどです。ワタミはブラック企業悪名で客足が減り、赤字転落している。「驕れる者久しからず」です。
労働時間の端数処理については、1か月の合計した時間外労働を1時間未満の端数がある場合、30分未満の端数を切り捨て、それ以上を切り上げるという月単位の処理は認められてますが、1日単位は端数の切捨ては禁止されてます。(S63.3.14 基発150号)。極端に言えば、時間外労働は1分でも支払義務があります。
光和精鉱株式会社は15分単位切上げで支払うことになつています。端数切上げでるので問題ありません。問題は、端数切り下げものと勘違いしている職制がいることです。
端数切上げ処置の対策として新日鐵住金エンジニアリングは15分単位を10分単位に最近改めています。