人事評価分布の公開拒否

2014/8/21

人事考課のフイードバック

    2005年1月に職務給ABCの廃止論争があったときに、労働組合は人事考課考課分布の公開を求めたが、光和精鉱人事担当責任者は「人事考課のフイードバックは上司と部下の意思疎通をはかり、今後の期待感、取り組むべき課題等を話し合い育成に役立てる。考課分布公開することは育成という意味が薄い」(2006.12.20労使議事録)と述べた。

   公開しない理由の論点をはぐらかす回答です。評価分布を公開することが、育成を阻害することになるのか。人事は公平感が命である。恣意的な評価と批判されないように努めなければいけない。1次2次面談は絶対評価でも最終的には相対評価になって賃金・賞与額に反映されるのである。

   上司との面談を受けていない人が大勢いる。好きな人だけ面談すればよい。評価結果文書を人事部が本人に交付してくれればよいのです。

  「評価結果を伝えるだけでなく、業務上の課題についてじっくりと話し合ったり、動機づけしたり、今後の成長につながるアドバイスを与えること」がフイードバックの目的です。分布公開は、公平評価していることの証拠を示し、信頼を得るため必要なことです。これを逃避しているのが光和精鉱株式会社の総務部です。目標管理は事前設定はなく、事後、評価する時期に決めて取り繕う。部・課の目標項目は予算達成、無災害達成とか当たり前のことを目標項目に掲げている。自分の部署の共通目標が事後知らされることがある。

 人事考課の公平運用させる措置は、次の事項が必要です。

(1)各級別人事考課結果の分布の公開

(2)個人の最終評価結果ランクの個人への文書通知.

(3)評価ランクから自分で成績額確認できる金額テーブル作成