訃報・「遺族の意志で会葬お断り」

 社員の家族が死亡したときに、訃報として通夜、告別式の案内が社内PCに掲載される。「香典の取りまとめは、故人の遺志によりいたしません」と末尾に付記されて訃報が載る。 亡くなった人は死んでいるので、香典のことまで生前に言及していたとは考えられない。

 定めし、故人の遺志ではなく、遺族の意志なのです。

 いっそ、「遺族の意志により、近親者にて執り行いますので、一般の方々の会葬、香典は辞退されています」と、訃報にはつきり書いた方がよい。

 忌引きで休むので死亡したことは職制へ連絡するが、訃報を皆にお知らせするかは個人情報保護の視点から、当人の了解を得る時代になっている。忌引きとれば、死因とか享年など、あれやこれやと執拗に尋ねる職制に知らせたくないこともある。