2015/8/4
うつ病増えている。
光和精鉱に限らず、世の中でうつ病疾患者が増えている。光和精鉱株式会社は、休職発令は私傷病欠3か月過ぎると発令される。休職期間満了したときは解雇となる。
復職して1年以内に再発したときは、前の休職期間と通算される。
休職通算期間は、勤続2年未満・1年9か月、勤続2年以上5年未満・1年6か月、勤続5年以上・1年3か月となっている。休職は解雇猶予期間につき満了すると退職(解雇)となる。通算は復職後1年未満の場合適用される。新日鐵住金の場合の通算規定は復職後6か月の場合ですが、光和精鉱の場合は1年以内長い。
精神疾患の勤続5年以上の場合、最大2年休業できる。私傷病欠3か月+休職期間21か月(1年9か月)=計2年。 さらにリハビリ勤務6か月(180日)入れると2年6か月となる。
3か月を超えないと休職にならない。
復職後1年経過したら、休職通算はないのでリセットされる。これを繰り返えせば退職しないで済むことになる。また、休職発令は3か月経過しないと発令されないので、3か月超えないうちに一旦出勤して連続休業とならないようにすれば休職発令はない。
こんなことされると企業としてたまらない。そのときは、出勤不良で解雇をすることもできる。安易に解雇すれば、係争となる場合もあるので、人事上の嫌がらせして任意退職にもっていく策を考えるかもしれません。嫌がらせはバワハラなので、うつ病悪化で労災になる可能性がある。
休職から復職するにあたっては本人の同意を得て、リハビリ勤務して復職めざす。リハビリ勤務は延180日間としてこの間の賃金は高卒初任給相当が額の時給となる。賞与は自己欠勤扱い、年休、慶弔休暇の使用不可です。
リハビリ勤務の賃金は、健保傷病手当より少ない。健康保険傷病手当は、通算1年6か月分で打ち切りされる。休職期限満了近づいたら焦ってします。
寛解(かんかい
精神疾患者は、完治することは少なく、寛解(かんかい)状態で、調子の悪い波が不定期に訪れる。波をコントロールして生活することになります。リハビリ勤務で職場復帰がうまくいかない一因は、職場同僚、上司の信頼関係が築けないことがあります。
特定職制系列にうつ病発生率が多い、他社に比べて罹患者が多いのは、脆弱的性格の人が多いからではありません。精神衛生問題を個人の性格の問題で解消するのではなく、うつ病が発生する職場環境に視点を向けないといけないのです。
会社が雇っている産業医は、このことよく知っているのですが、どうしても会社側に軸足を置き、個人の性格に歪曲して上司の資質については不問とする傾向になります。
飛び降り自死
光和精鉱株式会社では20数年前1月31日、うつ病で1月31日にマンションから飛び降り自殺したAさんがいた。うつ病原因は、長時間加重労働していたのですが、タイムカードもなく労働時間の把握はしていなかった。
当時は労災申請できる風潮も知見もなく、性格による個人責任として取り扱われた。M社長は葬儀終わってすぐに管理職集めてうつ病の講習会開くことを指示した。しかし、時が経ち、事件を知らない人が来て、メンタルヘルス講習会はなくなった。そして、うつ病が増えた。
Aさんは、自殺のサインを出していた。自殺前に配偶者は退職して勧め故郷帰ろうと話していた。無理に会社にしがみつくことが人生にとってよいのか考えさせられた悲しい事件でした。
病気は医師でないと治せないが、病気にならない職場環境、長時間労働は改善できます。