防災訓練を嗤う

2015/9/1

スリッパ履いて避難演習

 

  9/1「防災の日」は、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災にちなんだものです。

 光和精鉱株式会社も、9/1地震を想定した避難訓練が実施した。

 本当に地震がきて、机の下に隠れても建物が崩壊したら本当に助かるのかと思いつつ、みんな訓練に参加した。スリッパ履いたまま事務所外に避難集合して点呼しました。本当に大津波がきたら海抜1メートルの工場敷地は、どこに建屋に避難するのかの演習はない。机の下に隠れ込み、次のサイレンで事務所の外にスリッパ履いたまま出て人員数えて演習は終了です。

 防災、防火訓練は、法律で義務つけられ、訓練結果報告義務がある。消防局のモデル訓練シナリオをリライトして、環境安全部監督・演出でみんなで演技するので真剣さがないのはしかたがない。

 大地震がきたら、流言飛語にまどわせないように行動するのが大切と言われています。

 法定訓練義務

防火訓練・・2回以上/年

避難訓練・・2回以上/年

通報訓練・・放火非難訓練と併用

   緊急速報メールを活用した全市民参加型防災訓練」 広報用チラシ(PDF形式:608KB)

 

十五円五十銭

 関東震災のとき、朝鮮人による強盗、強姦、殺人、井戸水への毒の投げ込みしたとか、朝鮮人が伊豆大島に爆弾を仕込んで地震を起こしたというような突飛なデマが広がります。軍部が民間人集めて自警団をつくり、竹槍や鎌で武装して朝鮮人を虐殺する事件が起こります。朝鮮人を捕まえて君が代を唄わせたり、「十五円五十銭」とか「ザフトン」と言わせて朝鮮人かどうか識別します。朝鮮語には濁音がないのでうまく言えないのです。

 虐殺事件は報道規制され、新聞は「朝鮮人が井戸に毒薬投入した」とかでっち上げたウソを盛んに報道するのです。朝鮮人は殺しても当然という風潮が拡散するのです。虐殺の事実は、数か月後明るみになってきますが、政府新聞は虐殺事件の報道はしません。

 翌年に、壺井繁治の詩「十五円五〇銭」、萩原朔太郎「近日所感」で詩により怒りを訴えます。編集子は、毎日新聞夕刊の連載小説(1982年)真継伸彦『青空』を読んで朝鮮語、中国語には濁音がないこと始めて知りました。

 

壺井繁治さんの詩「十五円五十銭」の終章の一節です。

君たちを殺したのは野次馬だというのか?

野次馬に竹槍を持たせ、鳶口を握らせ、日本刀をふるわせたのは誰であったか?

僕はそれを知っている

「ザブトン」という日本語を「サフトン」としか発音できなかったがために

勅語を読まされて それを読めなかったがために

ただそれだけのために 無惨に殺された朝鮮の仲間たちよ