2015/9/15
ストレスチェック全項目に回答しなくてよい。
ストレスチェックの実施が2015年12月1日から義務化される。光和精鉱は来年4月の健康診断の一緒にストレスチェックをおこなう予定です。
光和精鉱は、2015/9/9職業性ストレス簡易調査票を全員に配布した。厚労省が推奨している57項目のチェック票です。今回は、チェック票の回収はしない。本番に向けての体験練習です。
調査項目に関してのご意見と質問は環境安全部長にお寄せくださいとのことです。意見を寄せてくださいと言っても、ストレスチェックの方法や目的など説明はないので意見の言いようがない。
チェツク票は、いろんな種類チェック票も紹介せず、光和精鉱でオリジナルのもの作成するつもりはないようです。体験版は厚労省推奨の57項チェック票です。
問題は、チェック結果をどのように取り扱うのかです。プライバシー保護信頼できないと思うときは、正直な回答しなし、すべての項目に回答しないことになります。
ストレスチェック導入の経緯は、自殺原因の多くがうつ病疾患者でした。民主党政権のとき、長妻大臣がうつ病対策の一環としてストレス検診をするように決めて閣僚が検討しました。
長時間労働に対する36協定の指導、過重労働の産業医師の面接義務など開始した。時間外労働の過少申告、サービス労働に対しては、使用者が労働時間の把握と記録義務など徹底指導を展開する。光和精鉱株式会社は、労働時間の把握の杜撰さがありこの是正勧告を受け不払い賃金支払う。
ストレスチェックは当初からプライバシー保護をどうするかが課題であった。
個人情報が職制へ洩れないような措置を指針をすでに決定している。うつ病発症する確率が高い労働者には、昇進や仕事配置上の配慮することになる。上司に相談できないという部下が多数いると上司の資質が問われることになる。そんなこんなの不安はある。正直に回答してもらい、自分のストレスに気が付いてもらう、早期対策をすることがストレスチェックの目的です。
プライバシー保護の厚労省指針から
- チェック項目すべてに回答したくてよい。回答したくない項目は回答しなくてもよい。
- ストレスチェック票は必ず提出する義務はない。使用者には実施義務があるが、労働者には受診義務はない。
- 検査結果は、本人が同意しないときは、医師から会社へ報告することを禁止している。この場合、申し出がない限り同意したものと見做す。
- 心的負担が高い人は、医師が認めた人のみ面接指導を勧める。これは本人が面接指導の申し出があったときに限られる。
- 役員や部長などの管理監督者など人事権のある人はストレスチェック実施事務に従事できない。ただし、密封した書類で内容が把握できない状態にして配布する事務は認められる。
指針はプライバーを保護をどのようにおこなうのか、こと細かく列挙しています。厚生労働省は指針で「受診義務はないが、受診することが望ましい」と書いています。回答しないこと、結果を会社に通知することを同意しないことをもって不利益取り扱いを禁止しています。
プライバシーを保護する態勢をどう整えるのかが大切です。
うつ病は、個人の脆弱性が原因であるとするのではなく、その背後にある社会環境、職場環境、人事制度への改善を進めていく視点が大切です。
ストレスチェックの集計結果活用は、うつ病を個人の脆弱性が原因とするだけにせず、集団的な発生原因は解析できる効果はある。一方で精神疾患が分かることで、昇進人事の利用されることが危惧されます。
光和精鉱株式会社は、「プライバシー保護を十分に留意してまいります」とストレスチエック体験させていますが、まだ、どのような方法で個人が特定できないようにするのか具体的にまだ示していません。チェック項目の良い悪しの意見を言って反映することはない。
厚労省の検討会での資料集リンク
第1回ストレスチェック制度に関わる情報管理及び不利益取扱い等に関する検討会資料 平成26年10月3日 中央労働委員会
参考資料8 個人情報の保護に関する法律の概要(PDF:149KB)
参考資料9 雇用管理分野における個人情報保護に関するガイドライン(PDF:220KB)
参考資料10 雇用管理に関する個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項(PDF:2,328KB)