2016/1/3
DOWAハイテック死亡災害
2016/1/3真夜中にDOWAハイテクで派遣社員の方2人が亡くなられた。各社の報道記事を転写します。テレビニュースでも報道されています。
DOWAハイテックは、派遣社員が多い。事故再発対策整うまで、操業停止は当然として、安全責任は免れないでしょう。2013/4/9 午前0時20分、苛性ソーダ1.6t漏洩した事件があり、全国ニュースになつています。
今回の死亡事故の原因については、使用者責任が問われるので、詳しい真相を社外へ公表しないような気がします。
亡くなったの方のご冥福をお祈り申し上げます。
派遣は社員でないので労災法定外補償が適用されない。損害賠償請求を構えて労働組合が交渉支援するのか注目します。
「馬鹿も利口も命はひとつたい」(五木寛之 青春の門 伊吹重蔵のことば)
洗浄中にタンク破裂、男性2人死亡 埼玉の工場
2016/1/3 20:07 日経新聞
3日午前1時ごろ、埼玉県本庄市仁手、化学品製造業「DOWAハイテック」の工場内で、硝酸を使って洗浄中にタンクが破裂し、作業をしていた20~40代の男性4人が病院に搬送された。4人は有毒ガスを吸い込んだとみられ、うち2人が死亡、他の2人も治療を受けた。
本庄署によると、死亡したのはいずれも派遣社員の埼玉県上里町嘉美、関根真一さん(22)と群馬県伊勢崎市境西今井、根岸弘幸さん(42)。
署と同社によると、タンクは排水処理を行う建屋内にあり、直径約1メートル、長さ約2メートル。硝酸と水が自動的に注入される仕組みで、4人は当時、ソーラーパネルに使う銀粉を作る過程で、タンクに付着した銀を洗浄する作業をしていた。何らかの原因でタンク内の温度が上昇したとみられる。
他の建屋にいた従業員が爆発音を聞いて駆けつけた。タンクののぞき窓が複数割れており、そこから有毒ガスなどが噴出したとみて、署が事故原因を調べている。
同社では金属粉末の製造や電子部品のメッキ加工などをしている。繁忙のため、正月も1日から操業していた。破裂したタンクは4人一組が3交代制で設備の運転やメンテナンスをするという。〔共同〕
硝酸液使い洗浄中タンク破裂、ガス吸い2人死亡
2016年01月03日 20時56分 読売新聞
3日午前0時55分頃、埼玉県本庄市仁手の化学メーカー「DOWAハイテック」の作業場で、排水処理用の金属製タンク(直径約1メートル、長さ約2メートル)が破裂した。
近くでタンクの洗浄作業をしていた男性4人が病院に搬送され、2人が死亡した。有毒ガスを吸い込んだとみられる。本庄署の発表によると、亡くなったのは同県上里町嘉美、派遣社員関根真一さん(22)と群馬県伊勢崎市境西今井、同根岸弘幸さん(42)。他の2人も入院したが、意識はあるという。
タンク内の洗浄は自動で行われており、4人は外にいた。洗浄作業では、付着した銀を除去するため、硝酸を水で薄めた液体を使っていたという。同署は何らかの原因で窒素酸化物を含む有毒ガスが発生したとみて、当時の状況を調べている。 2016年01月03日 20時56分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
タンク破損、有毒ガスで2人死亡 埼玉・本庄
毎日新聞2016年1月3日 20時36分
3日午前0時55分ごろ、埼玉県本庄市仁手(にって)の金属化合物製造会社「DOWAハイテック」の工場内で、タンクのガラス窓が爆発音とともに破損した。周囲にいた男性作業員4人が病院に搬送され、うち2人が死亡した。有毒ガスを吸い込んだとみられ、県警本庄署は詳しい経緯を調べている。同署によると、死亡したのは、ともに派遣社員の関根真一さん(22)=同県上里町嘉美(かみ)=と根岸弘幸さん(42)=群馬県伊勢崎市境西今井。他の2人は病院で治療を受けている。
同署や同社によると、タンクは直径約1メートル、高さ約2メートル。事故が起きたのは、ソーラーパネルの電極に使う銀粉を製造する工程で、タンクに付着した銀を硝酸で溶かし、洗浄する作業を行っていた。ガラス窓は外側から内部を見るためにタンクに六つ付けられており、いずれも縦横約10センチの大きさ。うち三つが作業中に突然破損したという。何らかの原因でタンク内の温度が上昇し、内部に強い圧力がかかったことからガラスが破損したとみられる。窒素酸化物を含む有毒ガスが発生した可能性が高いという。
ホームページによると、同社の従業員数は約230人。約10万平方メートルの敷地内に工場があり、金属類の化合物製造のほか、自動車部品や電子部品などのメッキ加工を業務としている。最近はソーラーパネルなどの受注が多く、1日から作業をしていたという。【遠藤大志、森有正】
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