2016年光和精鉱社長年頭所感

日光東照宮の三猿 ウィキメディアからの写真 三ざるは「耳は人の非を聞かず,目は人の非を見ず,口は人の過を言わず」という天台宗の教え
日光東照宮の三猿 ウィキメディアからの写真 三ざるは「耳は人の非を聞かず,目は人の非を見ず,口は人の過を言わず」という天台宗の教え

2016/1/6

 700字の年頭所感

 

 2016年の光和精鉱株式会社.社長・石橋幸雄さんの社内報の年頭所感は700字で、歴代社長のなかでは一番短い文書です。

 年頭所感では、昨年を回顧して、世界政情不安、中国の景気減速で東京オリンピック以外に好材料はないと言っています。今年の課題を簡潔に3点延べています。安全と法令順守が優先される当たり前のことを戒めています。

①原価価低減コスト削減 ②設備保全費と建設投資費用削減 ③徹底した在庫圧縮

「在庫圧縮」とは何の在庫を圧縮するのかよくわかりません。在庫削減と思うのですが分かる人には分かるのでしょう。

  

 どこの会社の年頭挨拶や所感は、前年を回顧し小括し、いつの時代も先行き不安で厳しいのでコスト削減が必要で当面する課題を列挙します。そして安全、順法を戒める。大企業の年頭所感は、総務部が推敲して、定型文となり中身と構成は大して変わらない。 

 新日鉄住金社長進藤孝生氏の年頭メッセージは4242字。八幡製鉄所長佐藤直樹氏の年頭挨拶は4300字、新日鐵住金化学社長勝山憲夫氏は6600字です。DOWAはまだ入手できていないので不明です。

 光和精鉱は700字で超短い。良く言えばシンプル簡潔です。悪く言えば薄っぺら。社内報表紙の観光写真はつまらんです。