2016春闘情報(3)

図表 東京新聞2013/11/23「経済Q&A」記事から
図表 東京新聞2013/11/23「経済Q&A」記事から

2015/3/15

鉄鋼ベア、2年で2500円春闘、前回比500円上げ

 2016年03月14日 23時17分 佐賀新聞LIVE

 新日鉄住金など鉄鋼大手の2016年春闘は、ベースアップ(ベア)に当たる2年間の賃金改善が月額計2500円で決着したことが14日、分かった。鉄鋼は2年分をまとめて交渉しており、前回の14年春闘を500円上回る。鋼材価格の低迷で経営環境は厳しいものの、自動車などとの格差が一層広がりかねないと判断した。労働組合側が要求した16年、17年それぞれ4千円(2年分で計8千円)は大きく下回った。 鉄鋼業界では「給与水準が製造業平均から見劣りしている」(労組幹部)とされ、今回ベアを実施しなければ従業員の士気や採用に影響が出かねないという見方が労使双方から出ていた。(共同通信配信)

 

春闘 トヨタ ベア月額1500円で決着へ

NHKニュース 2016/3/15 15時17分 

 ことしの春闘で、トヨタ自動車の労使交渉は、16日の集中回答日を前に、月額1500円のベースアップを行うことで事実上、決着しました。ことしの春闘で、トヨタの労働組合は月額3000円のベースアップを要求していました。これに対して経営側は、新興国経済の減速や円高で経営環境が厳しさを増すなか、要求水準は高すぎると主張し、大詰めの調整が続けられてきました。その結果、経営側は1500円のベースアップを行う方針を伝え、組合側も受け入れる見通しになったことから、トヨタの労使交渉は事実上決着しました。この水準は、現在の要求方式となった平成14年以降で過去最高だった去年の妥結額の4000円を下回るものの、3年連続のベースアップ実施となります。一方、ボーナスは好調な業績を反映して、組合の要求どおり去年の回答を0.3か月分上回る、月給の7.1か月分となりました。春闘の相場づくりをリードするトヨタの労使交渉が事実上、決着したことで、16日の集中回答日に向けて大詰めを迎えるほかの企業の交渉にどのような影響を与えるか注目されます。