2016/6/24 23:53
グレーゾーンは組織的に透明にして隠す
光和精鉱株式会社は2016/6/17株主総会後の取締役会で「内部統制システムの基本方針」を改定して、翌営業日の6/20早々と社員掲示板にてお知らせしています。内部統制とは、社員がルール守っているか自己点検し、是正する企業運営態勢(体制)です。各種の法律順守しているのか、経理不正や横領がないのか、社員や取引業者からの不正事実の「密告」を受ける相互監視態勢があります。社内の取締役や監査役が社員に不正ないか調査し、株主の親会社へ報告します。重大な不正があるときは、懲戒処分することを書いています。
内部監査結果は社員へ公開されることはない。「内部告発」し社外機関から是正する方法外部統制と言います。
内部統制とは、個人責任は厳しく追及するが、組織的な責任は、相互保身から曖昧になりがちです。一般社員向へは真実の報告されることはありません。結局、内部統制とは、株主に向けへの取締役役員を取締るルールなのです。
法違反の判断は、真っ黒でないかぎり、灰色解釈をして糊塗しがちです。組織的違反は、マスコミなど報道されないときは、「限りなき透明に近いグレー」として処置するのが一般的です。
不正や法令違反を曖昧にし、企業存亡の事件に発展したのは例は、雪印、不二家に始まり、最近では、東芝の粉飾決算、三菱自動車リコール隠しなどは、経営トップが不正を追認していました。内部統制が機能しない隠ぺい体質と非難されています。都合の悪いことは隠し、臭いものには蓋をして、なにもかも公表する企業は皆無です。
一般社員向へは真実の報告されることはありません。結局、内部統制とは、株主に向けへの取締役役員を取締るルールなのです。
※ 光和精鉱㈱ 取締役会 内部統制システムの基本方針 抜粋
5.使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制
業務執行長以下の使用人の業務執行の適正性を確保するために、社規則(各業務規定、職務権限規則、社員就業規則等)を定める。これらの規則(定)類が、法令・定款・社会通念に適合するよう定期的に見直すと共に、必要な修正等を行う。また、これらの規則(定)類の社内周知を図る。企業理念や経営方針等が、法令等や各種規則(定)類に適合することを前提に、社員に対し周知・徹底する。
業務執行長以下の各部門長は、自部門における法令等や規則(定)類遵守状況の把握等、業務上の違反行為の未然防止に努めるとともに、違反のおそれのある行為・事実を認知した場合、すみやかに総務部長に報告する。
総務部長は、業務上の違反等の重要な事実について、決算会議及び取締役会に報告する。違反行為等を行った社員については、規則(定)等に基づき懲戒委員会の審議・決裁を経て懲戒処分を行う。