トランプ リスク
アメリカ大統領選挙は予想を覆しトランプ氏が当選した。トランプ氏は過激発言などから何をするかわからない不安で経済が悪化する危惧から株価が下がりました。アメリカ経済が不安定になるとドルの価値が下がり、相対的に安心感のある円が買われて円高になる。円高は、輸出売り上げが減るので企業収益は悪化する。日本の株価は下がる。アメリカ国民は自国の経済がよくなり生活がよくなる変化を望み、トランプ氏を選択したのであるから、それはしかたがない。ヒラリーが当選したら、株価は上がる保障があるわけではない。
日本の大企業は内部留保を増やし、賃上げには回さず、非正規社員を増やし、社会保険費は減らし無駄な公共投資のため赤字国債発行し続け、その借金返済のために消費税上げる。会社が儲けたら、そのおこぼれで貧乏人へ富が滴り落ちて潤ってくるトリクルダウン理論が貧富の格差を拡大させている。アベノミックスは道中半と言うが、いまだに低所得者にも果実がまわって来ない。英国のEU離脱国民投票、米国のクリントンの敗北など国論を2分するのは、貧富の格差拡大による不満、社会の矛盾が反映した結果です。
日経平均株価は、トランプ当選確実となったとき、一時1000円の暴落した。各国の金融市場は、低下し続けるのか誰も予想がつかない。トランプは選挙中の発言で、TPPに反対し輸入品に関税かけてアメリカの利益優先する保護貿易主義をとることを示唆していることから経済与えるリスクを懸念する論評が多い。いずれにせよ米国民はトランプを選んだのだから、今後の政策転換を見守るしかない。