2016/11/27 10:45
年金減額システム補強
年金給付の物価スライドが導入されたのは1973年からです。当時の狂乱物価と言われインフレは一時期20%を超え、賃上げも多かった。
アベノミックスはデフレからインフレにする政策ですが、大企業がもうけたおこぼれで中小企業も潤い、労働者の全体の賃金もあがるトリクロダウン理論です。異次元の金融緩和で借金増やして、公共投資して企業収入増やし、利益は上がってもベースアップはせず、内部留保増やし株価だけ上がり富裕層の資産増となっただけで、貧富の格差が拡大し続けています。低所得層にはアベノミックスのトリクロダウンは実感できません。無駄な公共投資ばかりして赤字国債ふくらませ、そのツケを消費税値上げで返済させる。消費税値上げは年金福祉など社会保障財源確保のため必要と言うが、消費税増分の一部が年金財源に充当されるにすぎない。
さて、政府は年金給付を物価スライドからマクロ経済スライドに変更し、物価が上がっても賃金が上がらないときは年金物価スライドしない仕組みにして、今回また、さらに物価が上がっても賃金が減ったら年金減額できる仕組みに改悪する法律が衆議院を通過しようとしています。
少子化と非正規社員増大で年金財政収入減となり、現役世代の年金保険料負担は増え限界近くになっており、収入減は給付減しないと収支バランスがとれない。そのため年金支給開始年齢を延長し、給付額を下げるのです。政府は消費税値上げは社会保険財源に全部使うとは言っていませんのでウソではないのです。
今回の「年金制度改革関連法案」は、従来は物価が上がっても賃金が下がった場合に据え置いていた年金支給額を、賃金に合わせて引き下げる内容です。年金カット法案と言うのは、的を得ています。