2017/1/4 23:48
トランプのリスク
光和精鉱株式会社の石橋幸雄社長の年頭所感は700字程度で、2016年と同様に短い。半分が昨年の回顧、当社を取り巻く状況の変化を述べ、今年の課題と取り組みを列挙しています。
今年の取り組みとして「従来から進めている ①操業効率の向上 ②コストダウンをもう一段進める ③営業戦略の見直しなどを進める」と決意述べています。具体的なこと例示していないので下々にはわからない。会社の中期計画は社員全員に広報していない。なにをどうしようとしているのか見えない。そもそも中期計画ではなく、目標利益に目指す中期予測ではないのだろうか。
アメリカでトランプ大統領が当選したり、イギリスEU離脱したのは、グローバル経済の新自由主義による貧富の拡大があると言われています。円安、株高はいつまで続くのか、トランプの政策転換の不安がある。EUの選挙はどうなるか。2017年は内外の政治経済の激動の始まりの年になりという評論に同感します。証券会社のアナリストはいつも、景気はよくなるシナリオばかり解説する。経団連は2月になると春闘対策で、厳しい経済状況ばかり強調した景気観測を述べる。都合の良い事実を選択して、不安はあるが将来はよくなるという。
年頭所信文書は字数の長短の違いはあるが、どこの会社も大体同じような構成です。年頭所信の書き方の例文がWEBに載っています。大組織の長文の所信はトップの思いを忖度してゴーストライターが起稿し、最終的に社長が校訂して発表します。
昨年の国内外の重大な出来事と自社の予算計画に進捗状況、課題を確認して、目標と計画達成に向けて安全に優先に業務遂行し、混沌とした世の中であるので将来に向かって、コミットメントめいたこと書いて、社員に下達します。
収支悪化したときは、世の中の景気のせいにし、自らの経営能力を自問せず、コスト削減を非正規社員増で大人件費し抑制をする一方で、組織を細分化して正規者社員の役職者を増大させるのです。
34673