2021/4/14
最低保証額のない賞与算出計算式
光和精鉱株式会社の業績連動賞与算式は、次のとおりです。
組合員平均年間一時金=+100万円(経常利益-2億円)/1000
ただし、2億円未満10億円以上の場合は別途協議
この算式は100万円があたかも最低保証のように錯覚する式です。単純式にすれば次のとおりになります。
100万円+(経常利益-2億円)/1000
=100万+経常利益/1000-20万
=80万+経常利益/1000
なぜ2億円を引いているのかは、資本10億円で最低利益目標として2億円としているのか、100万円最低保証として錯覚させるためなのか、経常利益0でも100万円期待させるためなのかです。この算式を長期協定しているわけではなく慣例としているに過ぎません。とにかく、親会社日本製鉄は少々の赤字決算程度では120万円支給しています。光和精鉱で120万円に達するには経常利益4億円超えるハードルの高い数値です。4億円を超える好決算は過去ないことはありませんが、近年は利益率の高い産廃の集荷は業界の競争激化と操業上の問題から困難となっています。会社存亡の危機的経営状況にない限り最低保証額は基準内賃金の4か月分支給するのが経営役員の責務ではないでしょうか。
<賞与額推移>
経常利益→ 翌年度一時金
2017年度 3.44億円 →103.4万円
2018年度 3.74億円 →103.7万円
2019年度 △3.06億円 → 80.0万円 赤字で算式適用せず。
2020年度予測 +2.0億円 →100万円☞
過去関連ブログ☞
2015年02月25日 - 光和精鉱過去最高賞与は2006年-177万円
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