2023/4/17
木製バレット破砕して燃やして熱回収はしていない。
パレット、フレコンなど産廃容器は破砕して、産廃汚泥と混ぜて産廃炉で焼却している。光和精鉱の産廃炉は熱回収をしていません。
製鉄ダストは、すべて高炉用ペレットの原料ではない。セメント会社へセメント用鉄源として出荷している。製鉄ダストはコークス粉を混合して流動床炉で焙焼工程で排熱はボイラーで蒸気生成しているのでサーマルリサイクルであるが、産廃焼却炉はボイラーはなく熱回収はしていない。
製鉄ダストに粉コークスを熱源として配合し、産廃炉からでた「焼却残渣」を混ぜて焙焼することは、二酸化炭素削減と逆行するプロセスです。産廃業のカーボーン削減目標と手段としてどんなレトリックを講じるのか注目するところです。SDGsの取り組みは、エコアクション21の取り組みはスローガーンだけの精神論でよいが、カーボン削減はどんな手段を講じるのか示すのはかなり困難です。木製バレット燃やして処理する、CO2が発生する。木製パレットは木質バイオマス発電用に回すのがカーボン削減ではないだろうか。
光和精鉱の「産業廃棄物の最終処分終了まで」の一連の処理の行程の記述は、誤りと考えます。また、製鉄ダストは全て、高炉用ペレットにて製鉄所殿に「お返し」はしていない。ダスト焼鉱は、セメント会社へそのまま出荷している。
(親会社に殿と敬称つける卑下した表現は公文書にはなじまない。今後、光和精鉱が改訂したとき参照のため履歴して本ブログを記録しておくことにします。)
光和精鉱のさんぱいくんHPから転写
産業廃棄物の最終処分終了までの一連の処理の行程(文字表記)
当社における産業廃棄物処理では、燃え殻は埋め立て処理をせず100%リサイクルすることで、「徹底リサイクル」を実現しています。それを実現するためのコア技術は、塩化揮発法です。
当社では、製鐵原料の製造と産業廃棄物処理を連動させて実施しています。製鐵原料の製造は、日本製鉄株式会社九州製鉄所 八幡地区殿より受け入れた製鐵ダストを製鐵ペレットに加工し、九州製鉄所八幡地区殿にお返しする事業です。製鐵ダストは、製鐵プロセスにて生じたダストで、高濃度の炭素と不純物元素(Zn,Pb等)を含有しており、そのままでは製鐵プロセスに戻して原料化する事はできません。当社では、まず、流動床炉において炭素分を燃焼させて除去します。この際の燃焼熱は蒸気として回収し、サーマルリサイクルを行います。こうして炭素が除去されたダストを、ペレットの形状・寸法(=直径10mmの球形。高炉内での通気性を確保するため、この形状・寸法が要求される。)に成形した後、ペレットキルンに送ります。ペレットキルンでは、成形物を1250℃まで昇温し焼成します。この過程で、
1)酸化物形態で混入している不純物(ZnO,PbO等)の除去 → 除去物は分離・回収し、非鉄精錬原料化
2)焼き固めて高炉に装入できる強度を確保が行われ、不純物が除去され,高炉装入に適した寸法・形となった製鐵ペレットが生産されます。不純物除去の手段として、「不純物成分を酸化物形態から沸点がより低い塩化物の形態に変化させ、蒸発させてペレットから除去する。」という塩化揮発技術を適用しています。ここで述べた、ダストを製鐵ペレットに加工する一連の技術は、塩化揮発ペレット法と呼んでいます。
固形の廃棄物の処理における主フローとしては、その性状に応じて、事前に産廃炉(=キルン+二次燃焼炉で構成された焼却施設)において仮焼きした状態,もしくは,そのままの状態で製鐵ダストに混合し、製鐵ダストと一緒に上述のプロセスで処理します。その過程で、廃棄物中非鉄成分(CU、Pb、Zn等)は非鉄製錬原料として回収され,鉄分やシリカ等は製鐵ペレットの一部となり、マテリアルリサイクルされます。
廃油については、ペレットキルンの燃料油等の工程内の燃料油を廃油で代替する形で処理します。また、その燃焼熱は、廃液の熱分解にも利用されます。こうして、廃油はサーマルリサイクルと処理を両立した形にて処理されます。
廃液については、「炉内に吹き込んで熱分解する」,「ダストと混合してスラリー化する液分として利用し、流動床炉内で焼却」等、その性状に応じて適当な形で処理を行います。廃液の大部分を占める水分は蒸発し,若干量残留する固形分は、上記の固形廃棄物と同様に処理されます。
廃棄物を入れてきた容器も当社内で処理を実施します。ドラム缶等の金属容器は、付着した廃棄物を焼き飛ばした後、プレスし、スクラップ業者に売却します。フレコンバツグやパレット等は、破砕して原料に混合する事で焼却し、サーマルリサイクルを行います。このようにして、容器も含めて廃棄物を完全に処理します。
以上、説明してきた「製鐵ダストのリサイクル」と「廃棄物の処理」を連動した形で実施している事が、当社の廃棄物処理プロセスの特徴となっています。 2022.6.24現在
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